【品種】パロミノ 【タイプ】甘味果実酒 辛口
Gonzalez BYASS Tio Pepe ティオ・ペペとなれる葡萄は、ゴンザレス・ビアス社の自社畑の白い石灰石土壌に実るパロミノ種だけ。もちろん、手摘みで一房一房ていねいに収穫しています。 発酵が終わった原酒は、ソレラと呼ばれる、年代の違うシェリーを混ぜ合わせる伝統の方法で熟成されます。ソレラの巧妙な熟成は、つねに安定した品質を約束しています。葡萄から絞られてティオ・ペペになるまで、6年以上を酒倉で過ごします。熟成には、極めて安定した温度と湿度の涼しい環境が必要。 そして、なにより酒倉で熟成を見極める技と勘が、その品質を支えています。熟成中のシェリーを動かすことなくテイスティングするベネンシアドールも、そのひとつ。創業以来、頑固なまでに品質を追求しています。
 在世界でいちばん有名なシェリー・メーカーであるゴンザレス・ビアス社の歴史は、1835年にまで遡ります。創業者は、当時若干23歳だったマヌエル・マリア・ゴンザレス・アンヘル氏。 シェリーの聞き酒の名手であり、「ティオ・ペペ」の名前の由来ともなった彼の叔父・ドン・ホセ・アンヘル・デ・ラ・ペニャ氏の助力のもと、自分のシェリーを造って輸出するためのボデガ(酒倉)を購入したのが、その始まりだといいます。初年度の輸出量は樽にして10樽程度のものでした。しかし、わずか3年後には819樽にまでその業績を伸ばします。 やがてイギリスのワイン販売代理業者ロバート・ブレイク・ビアス氏を共同経営者に迎えて事業は飛躍的に拡大。社名も現在のゴンザレス・ビアスと改め、1862年には、女王イザベル2世がへレスの町を訪問した際、王室御用達のメーカーとして「王家承認」を受けました。 1870年頃には、早くも貯蔵庫に1万個を超えるワイン樽を備え、へレスの町いちばんのシェリー・メーカーとして揺るぎない地位を確立しています。 このようにして世界的に有名となったゴンザレス・ビアス社のボデガには、日本の皇室や各国の王室、チャーチル元英首相、F1レーサーのアイルトン・セナなど、そうそうたる人物が訪れており、彼らがサインをした数々の記念樽が保存されています。 |